✅ 要約
外国語学習って、実際には「勉強そのもの」よりも「やる気の維持」がいちばん難しかったりするんだよね。続けるのがつらくなるのは、能力の問題というより、気分の問題。今回は、そんな僕がモチベが底をつきそうになったときに救われてきた神エッセイたちを、5冊まるっと紹介するよ。
全部、外国語に関係していて、しかも内容がめちゃくちゃ面白い!これ読んだら、また外国語がやりたくなってくる…そんな一冊に出会えるかもしれないから、ぜひ読んでみて。
📚目次
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外国語学習のモチベ維持って、地味にむずい
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愛読書①:イタリア語同時通訳者のすごみ「パーネ・アモーレ」
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愛読書②:ロシア語の才女が語る人生「偉くない『私』が一番自由」
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愛読書③:物語は無駄じゃない!「物語を忘れた外国語」
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愛読書④:ロシア語青春記「ロシア語だけの青春」
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まとめ:読んでる時間がいちばん外国語好きかもしれない説
外国語学習のモチベ維持って、地味にむずい
外国語の勉強って、「さあ、やるぞ!」って意気込んでも、3日坊主で終わることってよくある。単語帳もアプリも、最初はテンション高いのに、気づいたら放置されてる…ってやつ。
でも、挫折の原因って「努力不足」とかじゃなくて、モチベーションが湧いてこないだけなんだよね。そんなとき、僕がやってるのは「心が動くエッセイを読むこと」。
正直、勉強は1ミリも進まない。でもね、「またやろう」って自然に思えるようになる。だから僕にとって、モチベ維持に「読書」は必須なんだ。
愛読書①:イタリア語同時通訳者のすごみ『パーネ・アモーレ』(田丸公美子)
この本、ほんとに何度も読み返してる。
まずタイトル。「パーネ・アモーレ」って、イタリア語で「パンと愛」なんだけど、イタリアには**「パン・愛・歌」=生きるために必要な三つ**っていう言葉があるらしくて、たぶんそこから来てる。
著者の田丸さんは、ガチのイタリア語同時通訳者。しかもトップレベル。法王のスピーチ通訳をリモートで依頼されるくらいの実力者(てか、ほんとに電話かかってきて、家族総出でFAX送るのよ。笑って泣ける名シーン)。
彼女のすごいところって、ただの通訳エピソードだけじゃなくて、言葉を扱う人としての覚悟と品格がにじみ出てるとこなんだよね。読んでるだけで、「ああ、ちゃんとしよ…」って背筋が伸びる。そしてなにより、笑える!大好き。
愛読書②:ロシア語の才女が語る人生『偉くない「私」が一番自由』(米原万里)
田丸さんと並ぶ伝説のロシア語同時通訳者、米原万里さん。
この人もエッセイたくさん出してるんだけど、僕が一番好きなのはこれ。編集は佐藤優さん。
とくにグッときたのが、「プラハからの帰国子女」っていうエッセイ。
ロシア語ネイティブ並みの米原さんが、日本語とのギャップ、アイデンティティの葛藤、その中で言葉をどう自分のものにしていったか…が赤裸々に書かれてる。
ロシア語がどうこうって話じゃなくて、言語と文化を通じて、彼女の「在り方」がにじみ出てる感じ。
ガチンコすぎて僕には無理。でもすごいと思う。
愛読書③:物語は無駄じゃない!『物語を忘れた外国語』(黒田龍之介)
この本、タイトルだけで刺さるでしょ。「物語を忘れた外国語」って。
黒田龍之介先生って、語学界隈では有名すぎる存在で、とにかく語る内容がいちいち面白いし深い。「外国語は読むのが基本」という立場で、「物語を読むこと」の大切さ、そして楽しさを全力で語ってくれる。
たしかに、僕も「物語読んで何になるの?」って思ってたことがあった。でも、この本を読むと、物語って、語学においてものすごく実用的なんだってわかる。
そして、そこに確実に存在するロマンも!
愛読書④:ロシア語青春記『ロシア語だけの青春 ミールに通った日々』(黒田龍之介)
黒田先生、もう一冊いかせて。これもめちゃ好きなんだ。
これは、先生が学生時代に通っていたロシア語教室「ミール」での青春記。
大人になってから、よくこんなに生々しく青春時代を思い出せるなあっていうくらい、青春してる。紛れもなく青春なんだけど、全然暑苦しくなくて、むしろ客観的で冷静な視点が、ぼくにとってもしっくり来る。
そして、黒田先生の、ロシア語に対する真摯な姿勢、ミールへの尊敬、そういうものがまっすぐに伝わってくる。外国語学習への一番真ん中の気持ちを思い出せる一冊だと思う。
番外編⑤:フィンランド語って猫の言葉?『フィンランド語は猫の言葉』(稲垣美晴)
上の4冊よりは、著者の稲垣さんが一番普通で、安定してて、身近に感じるのは、上の4冊の著者たちがちょっと変わってるから(失礼)かもしれない。
でもこれも、タイトルからしてインパクトあるでしょ?
著者の稲垣さんが、文法が超難しいと言われるフィンランド語を学ぶ留学生活を描いてる。
特に、クラスメイトの「東大さん」(なんでもできる系)とか、留学仲間との交流も、程よい距離感でとても良い。
寒すぎるフィンランドで、帽子かぶらずに外出してたら頭痛がして、「悪い病気かと心配した」って話とか、留学中に起きたら焦るだろうなあ、っていうエピソードなんかはリアル。
しかも、この本、フィンランド語の大変さとか苦悩があんまり描かれてない。なのに「やってみたいかも」と思わせてくる魔力がある。語学留学に憧れてる人にはめちゃおすすめ。
まとめ:読んでる時間がいちばん外国語好きかもしれない説
なんかね、勉強してるときより、こういうエッセイ読んでる時間のほうが外国語を好きな気持ちを取り戻せる気がするんだよね。
「がんばろう!」って思える瞬間って、理屈じゃなくて、心が動いたときだと思うから。
だから、もし今ちょっとやる気が出ないなーってときは、無理して単語帳ひらく前に、エッセイ読んでみてほしい。
読むだけで、ちょっとずつ気持ちが戻ってきて、「じゃあ今日はこのアプリだけでもやっとくか」って思えるかもしれないから。
さあ、次はどれ読む?📘
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