要約
もともと読書が苦手だった僕が、いつの間にか読書好きになり、さらに外国語の本まで読むようになった理由と、その過程を語ります。「読書は知的でなければならない」という思い込みを捨てて、「低俗でもおもしろければ正義!」の精神で、楽しく読書沼にハマっていこうというメッセージです。電子書籍のすすめもあり!
目次
-
僕の「読書嫌い」は、こうして始まった
-
「読書しろ!」圧がしんどかった小学生時代
-
初めての読書感想文は、表紙の感想
-
小学生インテリごっこ期:世界名作文学へ
-
ラノベに恋い焦がれた中学時代
-
十二国記がすべてを変えた
-
勾玉シリーズで沼に落ちた話
-
「読書はエラい人がやるもの」って思ってたけど
-
「低俗最高主義」でいこう
-
セクシーな描写は文学だ!
-
電子書籍こそが読書初心者の味方
-
読書って、なんでもいいんだよって話
僕の「読書嫌い」は、こうして始まった
実はね、僕って、もともと読書なんて全然好きじゃなかったの。
最初に本と出会ったのは、幼稚園の自由絵本タイム。年中か年長のころ。
絵本が並んでる棚から、アンパンマンの絵を探して…見つけた!って思ったら、それが「クリームパンダ」の本だった。
クリームパンが大好きだった僕は、「これはもう運命だろ」と思って手に取ったんだけど…
なんか変な顔だったんだよね。へにゃっとしてて、「これ、ほんとにアンパンマンの仲間なの?」って。
ページをぱらぱら…うーん、よくわからん。で、読むのやめて、読むフリだけしてた(笑)
いまのうちの年中の娘は、ひとりで勝手に本読んでるのにね。差がすごいよ。
「読書しろ!」圧がしんどかった小学生時代
小学校に入ったら、急に「読書しろ!読書しろ!」って大人たちが言い出すの。
なんで急に?って思ったよ。
「読書をすると賢くなる」って言われても、どこが?どのへんが?って思ってた。
正直、「そんなことより算数のドリルやったほうがよくね?」って思ってたし、今もその考えはけっこう当たってると思ってる。
あとさ、朝の時間に先生が話す時間があるんだけど、校長先生も担任もやたら読書ネタを持ってくるのよ。
今考えると、ネタ切れしてたんだと思う。
「読書っていいよ〜」って、とりあえず言っとけば無難だもんね。
初めての読書感想文は、表紙の感想
でさ、そういう「読書圧」のせいで、読書感想文とかいう大嫌いな課題があってさ。
僕、成績はよかったんだけど、本読んでないから感想文が書けないのね。
しょうがないから、表紙の感想とか、タイトルの印象とか、そんなことばっかり書いてた。
完全に「本読んでないのバレてます」状態。
これ、ほんとにつらかった。作文って、バレるのよ、読んでないのが。
小学生インテリごっこ期:世界名作文学へ
「さすがにこのままじゃマズいかな〜」と思って、手に取ったのが、世界名作文学とか偉人伝。
ちょっと背伸びした感じで、「読書できる小学生」になろうとした。
キュリー夫人とか寺田寅彦とか、読んでみた。
「赤毛のアン」とか、「なんとかの犬」(←パトラッシュのやつ)とかも。
まあ、つまんなくはなかったけど、「自分かっこよくね?」って思ってただけだった気がする。
本そのものより、読んでる自分に酔ってたっていうか。インテリごっこってやつね。
ラノベに恋い焦がれた中学時代
本当はその頃から、ラノベっぽい表紙の本が読みたくてたまらなかった。
でも、なんか恥ずかしくて買えなかった。親の目も気になるし。
「こんなアニメ絵のやつ読むの?」って言われそうでさ。
だから、ずーっとがまんしてた。ほんとはこっち読みたいのに…って。
十二国記がすべてを変えた
そんなある日。中学に入って出会ったのが、小野不由美の『十二国記』。
講談社文庫のやつね。表紙は渋い感じで、ぱっと見ラノベっぽくない。
でも読んでみたら、かぎかっこの中が…めっちゃマンガっぽい!!テンポいい!!話おもしろい!!
「えっ、こんなに面白いなら、読書ってアリじゃね?」って思って、そこから一気読み。
ここが、僕の読書沼の入り口だった。
勾玉シリーズで沼に落ちた話
そのあとに読んだのが、荻原規子の『空色勾玉』。
もう完全にハマった。そこから『白鳥異伝』『薄紅天女』と、いわゆる勾玉シリーズに突入。
このへんから、もう読むジャンルも広がっていったんだよね。
ファンタジーから時代もの、ちょっとSFっぽいのとか、現代ドラマとか、どんどん興味が波及していった。
「読書はエラい人がやるもの」って思ってたけど
読書嫌いだったころは、「読書する人=エラい人」って思ってた。
でも、今の僕は違う。
読書って娯楽なんだよね。
娘が絵本好きなのも、たぶん「楽しいから読んでる」ってだけ。
「低俗最高主義」でいこう
で、ここからがいちばん言いたいことなんだけど…
読書、低俗なやつから始めていい!!むしろ、それが正解!!
恋愛小説、ドロドロサスペンス、下ネタ入ってるやつ、チート無双の異世界転生モノ、全部OK。
「おもしれ〜!」って笑いながら読むのが、最高の読書なんだよ。
セクシーな描写は文学だ!
ちなみに、セクシーなシーンも、ぜんっぜんアリ。
林真理子が言ってたよ。「ベッドシーンは、作家の腕の見せどころ」って。
言葉だけで表現するって、めちゃくちゃ技術要るし、感性もいる。
「これ読んでたら変に思われるかな…」って心配?
うるせえ!芸術だ!
電子書籍こそが読書初心者の味方
「でも家族に見られたら恥ずかしい…」って人。
そんなあなたに朗報。電子書籍って知ってる?
スマホさえあれば、すぐに読めるし、誰にも見られない。
表紙だって見えないし、本棚もいらない。最高。
まずはKindleか楽天Koboのアプリ、入れてみて。
サンプル読むだけでも、「あれ、読書って楽しいかも」ってなるから。
読書って、なんでもいいんだよって話
というわけで。
読書って、「賢くなるための儀式」じゃないんだよ。
「楽しいから読む」っていう、それだけでいい。
難しい本を読む必要なんてないし、かっこいいジャンルを選ばなくてもいい。
むしろ、笑えるやつ、泣けるやつ、アホみたいなやつから始めていい。
そうやって好きになったら、いつのまにか「翻訳されてない洋書も読みたいな〜」ってなって、
気づいたら外国語勉強してたりするんだから。