外国語って、どのくらい勉強したら「身についた」って言えるんだろう?
「量がすべて」という信条をもとに、1日何時間やればいいのかをガチで計算してみたよ。
意外と、1日1時間でも現実的かもしれない、という希望が見えてきた話。
目次
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「量がすべて」って本当なの?
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外国語の達人たちはどれだけ勉強してた?
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テキストを30周するって、実際どれくらい時間がかかるの?
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僕の計算式:1万語 × 30周=??
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結局、1日何時間やればいいの?
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1日1時間って、本当に確保できる?
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まとめ:3年半後に「しゃべれてる自分」を想像しよう
1. 「量がすべて」って本当なの?
外国語学習って、才能よりセンスより、「量がすべて」だと思ってる。
もちろんね、細かいテクニックとか脳科学とか、方法論の話もあるんだけど、
でもさ、いくらやる気満々でも、時間使ってなかったら、やっぱ身につかないわけよ。
「ちょっとやったらすぐにペラペラになれる」みたいな話、憧れるけど、
それって宝くじで人生変えようとしてるのと同じで、あんまりあてにならん。
だから今回は、「じゃあどれくらいの量をやれば、それっぽくなるのか」っていうのを、
真面目に、でもわりと軽いノリで、考えてみることにしたよ。
2. 外国語の達人たちはどれだけ勉強してた?
有名どころを挙げると、まずロンブ・カトー。
ハンガリーの同時通訳者で、15か国語以上話せたって人なんだけど、
その人の本「わたしの外国語学習法」には、**「社会人は最低1時間、学習時間を確保すべし」**って感じのことが書いてある。
ほら、いきなり現実的。
この「最低1時間」っていうのがね、めっちゃ腑に落ちたんだよね。
それから、「20か国語ペラペラ」の種田輝豊さんは、
**最初に500の例文を暗記しとくといいよ**って。
黒田龍之介先生(ロシア語)も「暗唱しか学習法を知らない」って言ってるし、
村上憲郎(Google元副社長)の「村上式シンプル英語勉強法」でも、
**「自分の100の話題を丸暗記しよう」**って書いてる。
この「100の話題」って、たぶん1話題に5文くらいって勝手に予測してさ、
結局みんな、例文500個くらいを基本にしてるってことなんだと思う。
で、それを何回も繰り返す、という。
3. テキストを30周するって、実際どれくらい時間がかかるの?
これ、僕もやってみたことあるけど、
単語帳って10周しても完璧じゃないのよ。びっくりするくらい忘れてる。
だから、**「30周くらいは普通」**って思っておくのが健全。
なんで30周かっていうと、多言語翻訳家の猪浦道夫の「10か国語翻訳者の語学学習年代記:ポリグロットのすすめ」に、外国語の天才の話がのってるの。
彼の秘訣をきくと、とあるテキストを30周こなした って。
村上氏のように「ただ眺めるだけ」くらいのテンションでいいとしても、
30周って、なかなかの根性いる。
じゃあ実際、どれくらい時間がかかるのか、計算してみようか。
4. 僕の計算式:1万語 × 30周=??
たとえば1万語の単語帳を使うとして、
1語を「外国語→日本語」って読むのに、平均7秒かかるとしよう(早いやつで3秒、読みにくいので10秒)。
すると、1時間(3600秒)で、約500語。
つまり1万語を1周するのに約20時間。
30周するなら、600時間必要。
で、1日1時間やったら、600日。だいたい1年半とちょっと。
やっと現実味が出てきたね。
ちなみに、英検1級の語彙って1万5千語くらいって言われてるけど、
中学英語の基礎(dogとかpenとか)がすでにわかってるとしたら、
たぶん残り5000~8000語くらいじゃない?(適当)
それなら、2年くらいで単語はイケる。
文法や試験対策を含めて、3年半くらいでなんとかなる、っていうのが僕の持論。
5. 結局、1日何時間やればいいの?
ロンブ・カトーも言ってたけど、1日1時間って、やっぱり理にかなってる。
2時間できれば最高だけど、毎日8時間とかはもはやファンタジー。
僕は受験勉強でも3時間が限界だったからね。
でも逆に、1日1時間を3年半つづけたら、それなりの語学力にはなるって考えると、
なんか、現実的でうれしくない?
ちなみに、「たった3ヶ月で英語の達人!」の志緒野マリさんは、
短期集中型で、1日中勉強して、数ヶ月で結果を出す派。
留学に自腹で(これが重要らしい)行ったらそういうこともできるけど、
子育て中とか、社会人にはなかなかハードル高いよね。
6. 1日1時間って、本当に確保できる?
これが意外と、できるのよ。
まとまった1時間をとる必要はなくて、
スキマ時間をかき集める感じでいけば、なんとかなる。
たとえば:
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朝起きて、インスタ眺める10分 → 単語帳に変更
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昼ごはんを5分早く食べ終えて → 単語帳
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通勤15分 × 行き帰り → 30分
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子どもが寝た後10分 → 単語帳
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トイレで1回2分 × 5回 → 10分
これで合計65分。ぴったりじゃないのがまたリアル。
全部で1時間ちょい、いけるいける。
7. まとめ:3年半後に「しゃべれてる自分」を想像しよう
というわけで、結論。
1日1時間、3年半つづければ、語学は“まあまあモノになる”。
特別な才能がなくても、天才的なひらめきがなくても、地道にやればそれなりに形になる。
30周回しても、「これで完璧!」って感じはこないかもしれないけど、
たぶんそれでいいんだと思う。
忘れる前提で、忘れながら、何度でもやる。
そして、毎日ちょっとずつ、3年半。
その頃には、きっと「ペラペラではないけど、けっこう話せる」っていう、
理想的な中級者になってるはず。
僕はそれで十分うれしい。
それを妄想して、きょうもまた、単語帳を1ページだけめくるのだ。