こっそり 外国語学習

外国語学習者の日記、雑記。

速読・瞬読ってほんとに使える?自分に合った読み方を探す旅のはなし

目次

  1. 速読に憧れたあの頃

  2. 瞬読っていうのもあるんだぜ

  3. 読むスピードと理解力の関係って

  4. 精読できない悩みと、ぼくの学習スタイル

  5. 「記憶できてない前提」で読んでいく

  6. 結論:似合う読み方で生きていこう


1. 速読に憧れたあの頃

速読って、できる?

ぼくはね、…できるとは、言いきれない。でも、やったことはある。なんか、読書家(※自称)の宿命というか、一度は憧れるやつなんだよね。魔法みたいなアレ。

たぶん最初にハマったのは高校生のときだったかな。本屋さんで「これを読めばあなたも速読ができる!」みたいな本を手に取って、そのままレジへ直行。そういうとこだけは行動が速い。

内容もけっこう面白くて、理論にも納得できたし、なにより「読む前よりは速くなった気がする」っていうのが嬉しかった。自己満でいい。成長は気のせいでもいい。でもほんとに速くなったよ。速読、個人差はあるけど、効果あると思う。

2. 瞬読っていうのもあるんだぜ

でさ、大人になってから出会ったのが「瞬読」ってやつ。これもまたキャッチーな名前でさ。こっちも面白かったし、やってみるとちょっと読書のスピード上がった気がして、やっぱり嬉しかった。ぼくなりの理解は、だいたい速読といっしょ。詳しくは成書を・・・って感じなんだけど、

ぼくなりにざっくりまとめると、どっちも、だいたいこんな仕組み。

  • 心の中で音読するのをやめる(=これを視読という)

  • 視覚情報だけで意味をとらえる練習

  • 単語の順番に縛られずに文を理解

  • 最後は、めちゃくちゃ速くページをめくって脳を「速さ」に慣らす

なんか、ゲーム感覚というか、高速道路から一般道に降りると「遅っ!」ってなるあの感じを読書に応用するイメージ。スピードの錯覚を味方につける。

あとさ、「ニワトリ」じゃなくて「ニトワリ」って書いてあっても、意味わかるじゃん?「パナップイル」でも「パイナップル」って読めるあの現象。あれを応用してんのよ。

3. 読むスピードと理解力の関係って

瞬読の本には、「読んだあとは手書きで要約を書こう」って書いてあって。これによって、読んだかどうか他覚的に評価できるし、自分で情報を再構成する訓練にもなる。

一方で速読の本には、「速いから忘れない」って書いてあって、それもなるほどって思った。たとえばね、1週間かけて読んだ本の最初の章とかって、意外と内容おぼえてなかったりする。でも、1時間でサクッと読んだら、さすがに1時間前のことは覚えてるもんね。

そんな中、ある速読の達人が言ってた言葉がすごく刺さった。

「速読だろうが普通の読書だろうが、全部は覚えてないよ」

…もう、拍手した。まさにそれ。

ぼくも覚えてないよ、全部は。読書は楽しむもんだろ?(どやあ)

4. 精読できない悩みと、ぼくの学習スタイル

ここで、話は外国語学習に戻るんだけどさ。ぼく、精読ってすごく憧れはあるの。1文1文を味わいながら、単語と構文をしっかり分析して、文法の海を泳ぐ…そういう学習、かっこいいなって思う。

でもね、できないの。続かない。もう、せっかちすぎて。

ひとつの文章に30分とかかけてたら、「いや、この教科書終わるのいつだよ」ってなる。で、途中で「えーい、もういい!」ってなっちゃう。

ちなみにぼくが愛読してる外国語学習本の著者、通訳ガイドの志緒野マリさんは「精読がいちばん効く」って言ってた。だから、ほんとは精読がいいんだと思う。めちゃくちゃ効く。でも、向き不向きってあるじゃん。

5. 「記憶できてない前提」で読んでいく

ぼくね、自分の一瞬の集中力をあんまり信用してないの。だから、「1回で理解するぞ!」って気合い入れて読むより、「よくわかんないけど、何度も読んでるうちになんとなくわかってくる」って読み方の方が性に合ってる。

これは、選んでそうしてるというより、気づいたらこうなってた、って感じ。学習スタイルって、「こういうのが理想」っていうのと、「実際に自分に合ってる」のがぜんぜん違うって話、あるよね。

好きな服と似合う服が違う、みたいな。

ほんとは、文法をロジカルに、ちゃんと説明できるようになって、知的な外国語運用ができたらかっこいいと思ってる。でも現実は、文法書の表紙によって、門前払いされてんだよ。ドレスコードあってない?しょうがねぇだろ、ジャージに下駄でも入れてくれよ。

そういうわけで、音楽聞いたり、小説読んだりしてるうちに、出てくる表現がなんとなく口について出てくる、みたいな道を歩んでる。下駄じゃなくて、ほんとはスリッポンだけど(スリッポンは最高の発明品)。

6. 結論:似合う読み方で生きていこう

で、結局どうなのって話なんだけど。

思春期には「こうなりたい自分」っていうのがいてさ。ロジカルでアカデミックでペラペラなポリグロットに憧れたけど、現実はそうではなかった、でも抜け道はある!

自分にあったやり方で、目指すところまで行ければいいじゃん?という、開き直りについて書かせてもらいました。

それから、高校時代に速読の本を買ったとき、親は「またそんな怪しげな本買って」って感じの視線をくれたけど、800円の文庫本だもん、よくない?瞬読の本はブックオフで買ったけど、大人になってからだったから誰にも忖度せずに自由に買ってよんだけども。速読と瞬読、これも、結構効果あるんで、おすすめします。

 

外国語で速読?できねーよ!(笑)いつかできるかなあ。