こっそり 外国語学習

外国語学習者の日記、雑記。

外国語が少しずつできるようになる感覚、あんまりないんだけど?って話。

目次

  1. 「あれ?上達してる?」が来ない件

  2. フランス語5年、中国語2年。でも検定ゼロ

  3. 検定型と多読型の違い

  4. 多読型あるある:記憶は薄いけど見覚えはある

  5. 会話力と語彙力のジレンマ

  6. コミュ力+語彙数=その人の「話せる感」

  7. 多読は最初から「わからない」前提で始めた方が楽

  8. 成果の見えなさをどう楽しむか、という話


1. 「あれ?上達してる?」が来ない件

ちょっと正直な話をするんだけど、
「あ〜最近なんかフランス語話せるようになってきたな〜」みたいな感覚、一回も来てない。

中国語も同じ。いや、英語のときもなかったわ。

もちろんさ、「聞き取れる単語増えたな〜」とか「前よりは読むの速くなったかも」とかはあるよ?でもそれって、なんかこう…“成果!”って感じじゃないというか。
どっちかっていうと「まあ続けてりゃ、そういうもんか」みたいな、ぬるっとしたやつ。


2. フランス語5年、中国語2年。でも検定ゼロ

ぼくね、英語は英検1級とってるけど、フランス語も中国語も検定は受けたことないの。
フランス語は、大学時代からやってるから、通算すれば20年近くなるんだけど、「メイン」じゃなかった期間が長いから、まあ5年くらいってことにしてる。中国語はここ2年かな。

それでもね、検定受けよう!っていうテンションには全然なってないのよ。
なんでかっていうと――


3. 検定型と多読型の違い

検定ってさ、「ここまで覚えたら合格!」っていうのがあるじゃん。
「3級の単語2000語覚えたらOK」「次は準2級の3000語へGO」みたいな。

でも、ぼくのスタイルは多読型でさ。
階段を一段ずつ登るんじゃなくて、最初から山全体をうろうろしてるタイプ。なんか広いフィールドをぐるぐる歩き回ってるうちに、いつの間にか登ってるみたいな。


4. 多読型あるある:記憶は薄いけど見覚えはある

たとえば、同じ小説を何周も読むのね。
で、出てきた単語を「覚えよう!」とか思わずに、ただ「また出てきたな〜」って眺めてる。

そうすると、その単語って、**「覚えてないけど、見たことある」**って感じになるのよ。

そういうのが何千語も頭にふわ〜っと残ってる状態が、何年も続く。
「これ、わかる」じゃなくて、「なんとなく、まあ…」っていう、どこにも提出できないレベル。

 

だから、英検1級までの道のりの中で、英検準1級はとれなかったと思う。ずーっと、何級をうけてもだめだけど、でも全体的にはうっすらわかるかなーみたいな状態が何年も続いていて、

最後の仕上げで、じゃあ1級の勉強しましょうかってなって、ギリギリ受かりましたねって感じなの。いまのぼくのフランス語と、中国語もそう。たぶん、何級を受けても、いまの状態じゃうからないと思う。


5. 会話力と語彙力のジレンマ

でさ、よく「話せるようになるには何語覚えればいいですか?」って話あるけど、

  • とりあえず会話したい:2000語でなんとかなる

  • 自由に話したい:10000語はほしい

っていう世界観だと思うの。

でも10000語を「自由に使える」ようになるには、どうしても時間がかかる。
その途中に「成果を感じる瞬間」って、あんまり来ない。


6. コミュ力+語彙数=その人の「話せる感」

だからね、「話せる」って、語彙力+コミュ力+度胸+愛嬌で成り立ってると思ってる。

うちの1歳の娘なんて、「これ」と指さし、うなずき、首ふりだけでめちゃくちゃ通じるからね。もうそれでいいんじゃないか?と思うときある。

つまりさ、語彙が2000語だろうが5000語だろうが、コミュ力で補えるとこはいっぱいある。

だから、「10000語覚えるまで話せない!」っていうのは、もったいない気もする。


7. 多読は最初から「わからない」前提で始めた方が楽

ぼくの多読って、**「最初から全部わからん」**前提で始めてるのよ。

だから、「あ〜わかんないな〜」って思いながら読んでも、焦らない。
むしろ、「読めてたら奇跡!」ぐらいのノリ。

しかも、絵本じゃなくて、小説を繰り返し読むスタイルだから、教材探しの手間もない。
何やるか迷わないし、慣れてくると「この文、また出てきた!覚えなくても勝手に染みるやつだ〜」ってなる。


8. 成果の見えなさをどう楽しむか、という話

ということで、外国語学習って、「見える成果」ばっかり求めてるとしんどい。

ぼくはもう、「ちょっと前よりは読めてる気がする」くらいで十分って思ってる。
そりゃ検定で点が取れるようになるのもいいけど、**「このセリフ好き」とか、「この言い回しエモい」**とか、そういうのを積み重ねてると、なんか続けられる。

成長してるのかどうか、わかんないけど、
でも「やめたい」と思ったことはないし、
「やってよかった」とは、いつも思ってる。


🪞おわりに:見えないまま、進んでる

外国語って、ちょっとずつできるようになる感覚、ほんとに感じにくい。
でも、何も感じてないからって、進んでないわけじゃない。

その「なんとなく」が、じわじわ積み重なって、ある日突然、
「あれ?読める?」「聞こえてる?」「返事できてる?」ってなるから。

だからね、焦らずいこう。
見えないけど、確かに積み上がってるよ。多分。

ていうか、年取ってからそんなに成果を焦ると、疲れるよ。

運動してなかった人が突然走ったらどうなるか、みんな知ってるでしょ?

あんな感じ。えっちらおっちら、毎日歩いてる人は、いちばん体をケアできてるんだよ。きっと、そんな感じだよ。