目次
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書斎へのあこがれと、180cmの現実
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書斎、完成するも……まったく使われず
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僕の「勉強スタイル」は、家族との距離感がすべて
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隙間時間にスマホで「ちょこ学び」するのがちょうどいい
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書斎じゃなくて、床とかソファとか。ダイニングが本拠地
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無理しないって、こういうことかもしれない
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おすすめの学習小ワザ、ちょっとだけ紹介
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結局、自分にフィットするスタイルが一番つよい
1. 書斎へのあこがれと、180cmの現実
書斎ってあこがれるよね。
子どもが生まれる前とか、「大人になったら自分だけの空間で、本に囲まれて勉強とか読書とかして、コーヒー片手に自己研鑽…」みたいなの、想像してたんだよ。恥ずかしながら。
で、3LDKのマンションに引っ越したとき、「もしかしたら……書斎つくれるんじゃね?」ってなって、一部屋の一角をそれっぽく改造したの。そう、それっぽく。
やったのは、180cmのカラーボックスを1個置いただけ。改造って言える?いや言えない。でも、僕としてはそれだけでも気分は盛り上がってたわけ。
2. 書斎、完成するも……まったく使われず
で、がんばって作ったカラーボックス書斎。そこにね、ぼくの持ち物(衣類以外)はぜんぶ詰め込んだの。
通帳、保険、賃貸契約書、古いノートやら、一回しか使ってないZoomのヘッドセット、マッサージガン、記念のペン、そして捨てるに捨てられないアルバム。これで全財産よ。すごくない?結構ぼくってミニマリストだと思う。学生時代はドミニック・ローホー読んでたもんね。
中央の棚を「机っぽく」整えて、パイプ椅子置いて、「よし、ここが俺の書斎だ!」って気合い入れたの。見た目は悪くなかった。むしろ気に入ってた。
でもね。全然使わないの(笑)
3. 僕の「勉強スタイル」は、家族との距離感がすべて
そもそも、僕って、子どもたちの声とか、妻の声が聞こえなくなると、落ち着かないのよ。
パパって呼ばれたら、すぐ返事したいし。
「パパに話したいな」って思ってくれたタイミングを逃したくない。だから、壁の向こうにこもっちゃうと、それってもう「僕じゃない」感じがする。
首掛けスピーカーも気になってはいるけど、音漏れ気になるし買ってない。
つまりね、完全な「自分時間」って、僕の中ではちょっと違うの。
4. 隙間時間にスマホで「ちょこ学び」するのがちょうどいい
僕の勉強ってね、レンジのチン待ちの2分とか、子どもたちが自分の遊びに集中してる30秒とか、そういう時間にやるのが基本。
スマホで辞書アプリ開いて、「へ〜」って一個だけ見るとか。
文法書のスクショを軽く見返すとか。
それでいいのよ。それがいいのよ。
だってさ、ぼくが一人で勉強机に向かってる間、妻はずっと子ども二人を見てるわけで、あとでそれに恩返ししなきゃならない。ギブアンドテイクは基本だよね。できるだけ自分のギブがおおめのほうがいいよ。
それに、子どもたちも、パパが忙しいからって言ったら、気軽に話せなくなっちゃうでしょ。だから、パパはいつも手軽なところにいないといけないの。
5. 書斎じゃなくて、床とかソファとか。ダイニングが本拠地
そういうわけで、書斎はあっという間に物置化しました。ありがとう、カラーボックス。君の犠牲は忘れない。
いまは、スマホ片手にカーペットにごろん。
そのうえに1歳児が乗って、腹のうえでジャンプする。
「うえっうえっ」
っていいながら変顔をしてやると笑ってくれる。
ちょっと床に座らせてスマホの辞書を一緒にみながら「尻もち」って調べる。
パソコン使うときはダイニングテーブルがベストポジション。
でも最近は「仕事してる感」が出ちゃうから、カーペットに寝そべってパソコンしたい欲が出てきてて。膝上用クッション、あれ買おうかな……いや、誕生日プレゼントにしようかな……でも多分、買っても使わないんだろうな。子どもたちにシール貼られて、よだれまみれになって物置部屋に転がってたら、妻に申し訳ないから、いいかな。
6. 無理しないって、こういうことかもしれない
なんでそこまでして「自然体」なのかっていうと、結局、続けるためにはムリしちゃだめだと思うんだよね。
「学習環境を整える」ってのは、もちろん大事なんだけど、それがかえって「整えたぶんちゃんとやらなきゃ」ってプレッシャーになることもある。
自分のために家族に配慮してもらったら、そのぶん返さなきゃってなるし、それが負担になるのが一番よくない。
だから、今ある「自然な動き」の中に、そっと学習を紛れ込ませる。
これが、ぼくにとっての正解。
7. おすすめの学習小ワザ、ちょっとだけ紹介
たとえばこんな感じでやってる:
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スマホの壁紙を単語帳にする
→ 意外と見る!ロック解除のたびに勝手に暗記。 -
ちらしの裏に単語を書いて、椅子の裏に貼る
→ ダイニングチェアの裏って、実は一番長く座ってる場所。さっと読めるのがちょうどいい。 -
トイレのドアに貼るのは、なんか恥ずかしいから却下
→ 貼るのやめたら(多分途中であきる)、「パパ勉強やめたな」って思われる
1日2回、1回30秒でいいの。
それを1週間続けたら、見てた単語やフレーズの10個中、2〜3個はしっかり覚えてるよ、きっと。それも、そこそこしっかりと。
8. 結局、自分にフィットするスタイルが一番つよい
というわけで、書斎は夢だったけど、現実には合わなかった。
でもその代わり、自分の暮らしの中に「ちょっとだけ英語」を置いていくスタイルは、ちゃんと続いてる。
子どもたちが遊んでる隣で、スマホをタップ。
麦茶ポットに水入れてる間に独り言外国語。
そうやって、僕の中に言葉が染み込んでいく感じが、なんだか心地いい。
「勉強してます!」って顔じゃなくても、
気づいたら覚えてる、っていうのが、クールでしょ。