目次:
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子ども番組で外国語教育って、夢あるよね
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娘、完全スルーの巻
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英語ならどうだ!?と思ったけど
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ならば絵本作戦に切り替え!
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読み手、ネイティブじゃない問題
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子守唄を英語で歌ってみたら…
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二人目誕生と、ベネッセ爆誕
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教材がうまくハマると、わりとみんなハマる
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まとめ:結局、子どもが主役、親はついで
1. 子ども番組で外国語教育って、夢あるよね
外国語の早期教育って、ちょっと夢あるよね。ほら、子どもって耳がいいっていうし、吸収もはやいって言うじゃん?だから「子どもがテレビを見てる間に、自然と英語とか覚えちゃったりして…」みたいな、ちょっとした希望がよぎる。
うちの娘はね、テレビが大好きなの。ほんとびっくりするくらい集中してくれるから、正直ありがたいなって思っててさ。で、ふと気づいたのよ。「これってもしかして、教育のチャンスじゃない…?」って。
2. ロシア語のチェブラーシカ、中国語のセサミストリート、そして…
それで試してみた。ロシア語の『チェブラーシカ』とか、中国語の『セサミストリート』とか。まあ、なんというか、親の趣味がダダ漏れ。
一緒に観てたんだけど、というか、ぼくのほうが真剣に観てた。
中国語のセサミストリートなんて、最初に「大家~~!」ってはじまるのよ。これだけでテンション上がっちゃって。「うわ、生の中国語じゃ~ん!」って。
しかも四声を可愛く教えてくれるっていう。教育番組としてすごい優秀。
で、ロシア語のチェブラーシカ。あれ、オープニングからして物悲しいのよ。
「あ、これロシアだわ」って、文化の違いにしみじみ。なんていうか、魂が震える感じ。
…でも娘、全然ハマらず。
3. 娘、完全スルーの巻
まったく興味を示してくれなかった。「ねえ、チェブラーシカだよ?ロシアの国民的キャラだよ?」って心の中で訴えたけど、届かない。
そもそも、よく考えたらさ、言葉がわからない番組を見せられて面白いと思うかって話よ。
大人だってイヤだよね。字幕なしのイタリア語ドラマ見せられて「これは人生に必要だから」って言われても、絶対チャンネル変えるもん。
うるせーな一人でみてろよって思うよね、僕なら。
4. 英語ならどうだ!?と思ったけど
じゃあ英語ならどうだって思って、娘が大好きな『パウ・パトロール』を英語音声に切り替えてみたの。
DVD持ってたからさ、「これはイケるかも」って。
……だめだった。
英語だろうがロシア語だろうが、中国語だろうが、わからないものはつまらないらしい。まあ、そうだよね。子どもは直感で面白さを判断する生き物だから。
「あなたのためだから」って、親の趣味を押し付けるの、あんまり良くないよね。完全にぼくのことだけど。
5. ならば絵本作戦に切り替え!
テレビがだめなら、次は絵本だ!ってことで、出張ついでに渋谷の紀伊國屋に寄ってみた。洋書の絵本がいっぱいあるのよ、あそこ。
「おみやげだよ〜」って、やさしい父親ヅラしながら、買ってきたのは『パウ・パトロール』の英語絵本。ピンクの表紙で、分厚くて、ちょっとかわいかったのが功を奏して、これは少しだけ付き合ってくれた。
やった。これは勝利。
6. 読み手、ネイティブじゃない問題
とはいえ、読み手はぼく。ネイティブじゃない。音読しながら「これ合ってんのか…?」って内心ぐらぐらしつつ、それっぽく読む。
英語を読んだら、適当に日本語に訳して読む。
親の瞬発力は鍛えられるね。あと、子どもの気遣い力かな。
調子に乗って、不思議の国のアリス(英語)も買っちゃった。絵がちょっと外国ぽくて、そこは娘ウケ微妙だった。後日借りてきた日本語版は、もっと可愛く絵が改変されてた。それは娘が自分で楽しそうに読んでた。
7. 子守唄を英語で歌ってみたら…
寝かしつけのとき、よく子守唄をリクエストされるの。
で、『おかあさんといっしょ』の曲とかを歌ってるんだけど、たまに気まぐれで、英語の歌を混ぜる。
『キラキラ星』とか、ディズニーの『アンダー・ザ・シー』とか『パート・オブ・ユア・ワールド』とか。
でもね、やっぱり娘、冷静。
ある日、幼稚園でネイティブの英語の先生に習ってる娘がポツリと一言。
「パパ、英語下手」
うん、知ってた。でもな、下手の年季が違うんだよ、こっちは。それくらいじゃびくともしないぜ・・・。
8. 二人目誕生と、ベネッセ爆誕
そんななか、二人目の娘が生まれて、これを機にちょっといい英語教材を買ってみた。
5万円くらいのやつ。ベネッセの『My First English』っていう、しまじろうが始まる前の教材で、絵本がいっぱいついてて、さらに音声スピーカーまでついてくるの。
表紙をスキャンすると、その絵本の音声が流れるっていう、ちょっと未来感あるやつ。しかも英語の歌もいっぱい入ってる。
これがね、妻に大ヒット。
延々とリビングに流れてる。最初は「こんなに聴く…?」って意外だった。でも妻はあんまり無駄にテレビをつけておくことを好まない(ぼくは好む)のと、あんまり歌の歌詞に注目しない(ぼくは歌詞がすき)なので、結構合ってたのかも。
9. 教材がうまくハマると、わりとみんなハマる
そして上の娘も、なんだかんだ一緒に歌ってる。
やっぱり「娘のため」って思って買ったものよりも、「楽しいから自然と流れてる」もののほうが、子どもには入りやすいのかもしれない。
ぼくの「これで英語に興味をもってくれたら…」みたいな下心はまあ置いといて、結果的にはぼくが日常的に外国語に触れられる機会が増えたので満足だ。そう、僕が。
10. まとめ:結局、子どもが主役、親はついで
というわけで、最初は「娘を利用して外国語環境を作るぞー!」って思ってたけど、やっぱり子どもって、自分が楽しいと思わなきゃ続かないよね。
ぼくは、下ごころが見え見えだったので、しっかり空回りした。
でもまあ、こういうのもやってみないとわかんないよね。
やってみてわかったことの報告でした。