📝要約
「外国語学習者」って名乗ってると、ちょっと気楽で、だけど誇らしくて、なにより自由。
16カ国語をあやつった伝説の同時通訳者・ロンブ・カトーさんの影響で、ぼくはこの肩書を選びました。
語学の腕前よりも「姿勢」で名乗れるこの言葉、すっごく気に入ってます。同じ肩書を名乗ってくれる仲間が増えたらうれしいなあ。
📖目次
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「外国語学習法」という本に出会ってしまった
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「外国語学習者」という肩書の衝撃
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誰でも名乗れて、めちゃくちゃかっこいい
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ネット上の肩書はこれでいくと決めた
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「平等な感じ」が心地いい
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今日の学習時間がゼロでも、誇らしく
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ロンブ・カトーのウィキペディアが熱すぎる
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種田輝豊さんの姿勢も、かっこよすぎた
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語学に必要なのは、たぶん“名乗る力”だ
1. 「外国語学習法」という本に出会ってしまった
ロシア語の同時通訳者だった米原万里さんが訳した『わたしの外国語学習法』って本があってね。
著者はロンブ・カトーさんっていう、当時16カ国語をあやつるハンガリーの同時通訳者。
で、この本がほんとに良くて。語学の勉強法としてもおもしろいし、
なによりね、生き方に影響受けた。
2. 「外国語学習者」という肩書の衝撃
なにに一番影響受けたかって、彼女が自分のことを「外国語学習者」って呼んでたこと。
え、そこ?って思うかもしれないけど、いや、そこなのよ。
だってさ、「外国語の達人」とか「天才同時通訳者」とか、なんなら「レジェンド」って呼ばれてもおかしくない人なのに、自分のことを「学習者」って言うの。一緒じゃんって思える。
それが、めちゃくちゃかっこよくてさ。
3. 誰でも名乗れて、めちゃくちゃかっこいい
「外国語学習者」って言葉、よく考えるとすごいんだよね。
誰でも名乗れる。すぐ名乗れる。でも、なぜか漢字6文字で威厳ある。
「ポリグロット志望」でも「趣味:外国語」でもいいんだけど、
ぼくの中では、いちばんしっくり来て、いちばんかっこいいのがこれだった。
4. ネット上の肩書はこれでいくと決めた
ということで、ぼくのネット上の肩書は**「外国語学習者」**に決まりました。
勝手に、だけど堂々と使ってる。
ツイッターでも「外国語学習者」としてつぶやいてると、
なんだかとっても自由で、肩に力入ってなくて、でも自分らしくていい感じ。
5. 「平等な感じ」が心地いい
この肩書、何が好きかって、「序列」がない感じがするところ。
ロンブ・カトーさんみたいに16カ国語ペラペラじゃなくても、
昨日初めてNHKの語学番組を見たって人でも、
「読むのはまあまあだけど話すのはムリ」って人でも、
ぜんぶ、外国語学習者でOKなんだよね。
語学のレベルじゃなくて、姿勢で名乗れるっていう、この平等感、たまらん。
6. 今日の学習時間がゼロでも、誇らしく
ちなみにぼくは、「外国語学習者」の中でも、たぶんかなりゆるい部類。
ロンブ・カトーさんは「最低でも1日1時間は語学に時間を」とか言ってたけど、
正直そんなに根気ないし、日によってバラバラ。
ていうか、1日0時間の日も全然ある。むしろそっちの方が多いかもしれん(笑)
でも、それでも名乗ってる。「外国語学習者です」って。
そして今日も、ちゃんと寝て、ポケモンの夢とか見てる。
だって語学には、睡眠と息抜きが大事なんだよ(これは本気でそう思ってる)。
7. ロンブ・カトーのウィキペディアが熱すぎる
改めてウィキペディア見てみたら、ほんとすごい。
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大学では物理と化学の学士号
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卒業後「食べるため」に英語を始めた
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9〜10言語を通訳可能(そのうち4言語は準備なし)
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6言語で文学も翻訳
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11言語の新聞が読める
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16言語で生活費を稼いだ
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大部分を独学で習得
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自称「言語学者」ではなく「リングイシュタ(言語熱中者)」
この「リングイシュタ」って言葉、初めて見たけど、
なんかめっちゃかっこよくない!? 言語に恋してる感じ!
8. 種田輝豊さんの姿勢も、かっこよすぎた
もう一人、語学界のかっこいい人を挙げるなら、種田輝豊さん。
「20ヶ国語ペラペラ」っていう本を書いた人なんだけど、
この人のすごさは、ただペラペラってだけじゃなくて、
「たぶん一生、外国語やるんだろうなあ」っていう、あの決めてる感じ。
なんかね、そういう姿勢がしびれるのよ。
ちなみにこの本、ずっと絶版で、ネットでは万単位の値段がつくレア古書だったんだけど、
黒田龍之介先生(これまた語学界の有名人!)が手を貸してくれて、ついに復刻したんだそうな。
電子版も出てるので、これほんとにおすすめ。
9. 語学に必要なのは、たぶん“名乗る力”だ
外国語の勉強ってさ、すぐに成果が出るもんじゃないから、
何より大事なのは、たぶん「どう向き合うか」っていう姿勢だと思うの。
「仕事のためです」とか「趣味でゆるく」とか、いろんな向き合い方があっていい。
でもそのうえで、「自分がどう名乗るか」って、意外と大事。
ぼくにとっては、「外国語学習者」っていう言葉が、それを支えてくれてる。
ぜんぜん勉強できなかった日でも、この肩書を思い出すと、ちょっと誇らしいし、
「またやろっかな」って気持ちになる。魔法の言葉かも。
🎁おわりに
ということで、語学の実力にかかわらず、名乗れるし、誇れるし、自由でフラットな、
この「外国語学習者」という肩書、すごくおすすめです。
名乗るのに許可はいりません。
今日勉強してなくてもOK。夢に出てきたポケモンが中国語しゃべっててもOK。
「外国語学習者です」って名乗ったその瞬間から、もう仲間です。
肩書って、意外と大事なんだなあと思った、そんな話でした。